私はアパレル・雑貨・インテリアなど15年以上販売の仕事をし、特に雑貨・インテリアの販売歴は長く、店長やマネージャーなども経験してきました。
一番多い時で11店舗を担当しアルバイトの面接も100人以上実施したのですが、採用者が働き出して暫くすると思っていたより大変…と口にすることが多々ありました。

確かに雑貨販売のイメージといえば、
- 可愛くておしゃれなものを扱っている
- 欲しいものが社販で買えるかも
- スタッフ全員ふんわり優しそう
こんな感じでしょうか。
雑貨好きさんが多い割に仕事の中身はあんまり知られていないんだなぁと常々感じていました。あとは新人のスタッフに読んでもらったら簡単な仕事の流れを把握してもらえるんじゃなかろうかと。
セルフマニュアルをつくるような気持ちで、自分の経験した仕事の中身について書きました。
当然ですが、数ある中の一企業での業務内容となりますので、”どこへ行っても同じやり方”ということはあり得ませんことをご承知おきください。ごめんなさい。
しかし、共通する部分もあるとおもいますので、これから雑貨やインテリアの販売に就きたいという方の前知識として少しでもお役に立てれば嬉しいです。
雑貨インテリア販売のお仕事(アルバイト)
まずはアルバイトの方が行うおおまかな業務についてお伝えしていきます。
レジ業務
レジと操作

レジはスーパーなどでもよく見かける本体の大きいレジ、レジスターを使用しているところがまだ多いかなと思います。
店舗によってはタブレットやスマートフォンをレジとして使用しているところ(Airレジ・スマレジetc)も増えてきていますよね。
以前はをレジスターを使用していました。ボタンが多く、通常のレジ打ちでは問題ないのですがセールやキャンペーンが複数重なる時がちょっと大変。
「レジ打ちが複雑で覚えられない!」と、べそをかくスタッフもいました。
例えば、一人のお客様のお買い上げ商品の中に定価と定価の20%OFFの商品と1点だと20%OFF、2点購入で20%OFFから更に10%OFFみたいな。
これには打ち順にコツがあるんですが、確かに最初はちんぷんかんぷん。
その点、タブレットのレジは操作が楽。最初扱った時はあまりの簡単さにびっくり!取り消しや返品の作業もほとんど手間が要りません。
私のようにレジスターからタブレットレジへの移行なら楽ですが、その逆は操作を覚えるのが大変だろうなと思います。
この操作方法がわからないとレジが打てないので一番初めにしっかり覚えたいところですね。
また、現金以外にもクレジットカードや電子マネー、QRコード決済や商品券など支払いの種類も増えてきたのでこちらも操作の確認が必要となります。
店舗にはそれぞれマニュアルが用意されているとおもいますのでしっかり目を通してくださいね。
金銭の授受

お金の受け渡しといっても注意することはいくつかあります。
よくあるのが、頂いたお金を確認せず新券(折り目のない新しいお札)が2枚重なっていて、多く貰いすぎてしまうケース。
新しいお金はぴったり重なっていると1枚に見えてしまうので注意が必要です。
もう一つは小銭の上にお札が乗っており、お札の下の小銭を確認せず受け取ってしまうケース。
小銭を出されたということは、キリのよいお釣りにしようとお客様も支払われる訳ですが案外気付かれないんですよね。
例えば、会計が1,639円だったとしてお客様が2,039円支払われたとします。
正しいお釣りは400円の筈なのにスタッフがお札の下の39円に気づかず、2,000円支払われたと勘違いして361円だけお返ししてしまうケース。
他にも様々なケースがありますが、とにかくレジでお金を受け取ったらお客様がいる場でしっかり確認をするということが重要ですね。
キャッシュレス化が進んでいるとはいえ、まだまだ現金でのお支払いは多いので確認することを習慣にしたいところ。また、現在手から手への受け渡しはNGでトレイを使用するケースがほとんどです。
ご案内物

お客様への確認物やご案内ですね。例えばポイントカードや割引対象になるカード、駐車券のご提示を会計の時にご案内する場合があります。
案内を忘れるとお客様を困らせてしまう原因となるので、決められた案内は忘れずアナウンスするようにしましょう。
サッカー
サッカーとはお客様が購入された商品を梱包したり袋へ入れる業務です。店内に2人以上のスタッフがいれば一人はレジを、もう一人はサッカーに入るとスムーズにいきます。
特に割れ物を多く購入された時、1人でレジとサッカーを行えばお客様をお待たせする時間も長くなります。
レジとサッカーを1人アセアセやっているのに、店内には手の空いたスタッフが数人いる…などの場合はクレームの原因にもなるので意識しておきたいところです。
あと、やってはいけないのがレジを通していない商品を先に袋に詰めてしまうこと。
レジで打った点数と袋に入れた商品数が同じことの確認が必要なのでここは2人の連携が大事です。
袋に関しては有料になった店舗も多く、エコバッグ持参の方も多くなりました。
以前、陶器のプランターを購入したら袋が必要かの確認や緩衝材での梱包もなく、商品をそのまま渡されてびっくりしたことがあります。
こちらには選択肢はないのかと。確認をしないことでクレームになるのだけは避けたいですね。
ギフトラッピング

雑貨店には多くのお客様がギフトを購入にいらっしゃいます。
特にバレンタインデー・ホワイトデー・母の日・父の日・敬老の日・クリスマスなどイベントごとには多くのお客様がギフトを購入されラッピングの機会が一気に増えます。皆さんも買いますよね?
店舗によってはラッピング袋が用意され、商品を入れ上部をしばるだけというところもありますが、包装紙を多用するところでは少なからずラッピングの知識が必要です。
祝儀(結婚・出産・入学・新築など)と不祝儀(お葬式など)では包装の仕方が変わりますし、リボンも結び方を間違うと失礼にあたることがあります。熨斗を扱う店舗では熨斗の種類やかけ方にも注意が必要ですのでマナー違反にならないよう確認を。
- 包装紙の貼り合わせ部分は祝儀は右が上に、不祝儀は左が上にくるように
- 熨斗の用途によって結びきり・蝶結び・不祝儀用を使い分ける
- リボンは縦結びにならないようにする など
こちらについては動画の方がわかりやすいのでyoutubeなどで検索してみることをおすすめします。前知識があるのとないのとでは教えてもらう時の理解力が変わると思います。
しかし、なんといっても一番注意しなければならないのがSALEタグ・値札の剝がし忘れです!これは何度も確認を。クレーム不可避…。

だってどうします?すごくお世話になった方に、ちょっと高いけどセールの価格なら手が届く!って商品を買って値札剥がし忘れられてたら。
贈られた方は品物どうこうより「あ…セール品買ってる…」ってなりますよね。買った方には恥をかかせ、送られた方には失礼になる。
慣れない内は他の方にも確認して頂くのがベスト。やりすぎくらいでちょうどいい。クレーム対応は沢山経験しましたがこれは考えただけで怖い…。
- レジ操作・その他支払い方を覚える
- 手が空いている時はサッカーに入ってフォローする
- 釣銭の受け渡しはお客様がいらっしゃる時にしっかり確認
- ラッピング、熨斗のマナーを知る
- ギフトの値段はがし忘れは絶対NG
今回は一番に覚えたいレジとギフトの対応について書きました。次回(雑貨インテリア販売のお仕事②は接客や細かい業務についてお伝えしたいと思います。
うちゅ😺
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